久留米市は、市を挙げて地球温暖化防止策に取り組もうと、市民と協同でユニークなエコ活動を2008年4月から始めています。
市民が生ごみリサイクルなど、できるエコ活動を市に申告して「会員」となり、その会員証を協賛する店舗で提示すると、代金の割引や特典サービスなどを受けられるシステム。
環境省もこのようなエコ活動は、「全国でも珍しい取り組み」と話しています。
久留米市環境部の計画では、市民が比較的簡単に取り組めるエコ活動として、@マイバッグ、Aマイはし、B生ごみリサイクル、C車使用の抑制、D詰め替え製品の使用、などを例示。
できそうなエコ活動を市民に選んでもらい、会員となります。
エコ活動に賛同する事業者や店も募集。
参加するメリットとして、市が事業を宣伝するパンフレットやチラシ、ホームページで企業や店の情報を掲載することを計画しています。
エコ活動に特典を付ける試みは、官民で広がっています。
ローソンは北海道内で2008年4月からレジ袋を受け取らない客に自社の特典ポイントを追加。
北九州市では家庭の生ごみを指定所に持ち込んでポイントをためると、市指定ごみ袋などと交換できるようにしています。
環境省地球温暖化対策課は「地球温暖化防止は、一人一人ができることから始めることが大切。久留米市規模の自治体が地域全域で地球温暖化防止策に取り組む意義は大きい」とコメントしています。