異常気象とは、およそ30年以上に1回というような割合で、まれに現れる気象状況のことをいいます。
ところが、その異常気象が、1980年代から1990年代以降にかけて、しばしば現れるようになりました。
そのことは、気象関係の損害に対して支払った保険金額にも表れています。
世界の保険業界において1980年代に支払った保険金は、140万ドル。
ところが、1990年〜1995年の5年間だけで、480億ドルもの支払をしているのです。
そのために、アメリカの保険会社が8社も倒産したほどです。
日本の場合も、しばしば異常気象を経験しています。
たとえば、1994年の夏は、記録的ともいわれる猛暑であり、35度という酷暑が連日続き、しかも少雨。
まさに、異常な高温によって異常な事態が起こったわけですが、これでも年平均気温は、わずか1度高かったにすぎないといいます。
もし、地球全体の平均気温が2度上昇したら・・・と考えるだけで怖くなります。
また、台風は、海水の温度が26度を超えると発生しやすくなります。
さらに、海水温度が3〜4度高くなると、その破壊力は約50%も増大するといわれています。
その台風が洪水をもたらし、高潮・風害などを起こして大きな被害を与えることは、よく知られていることです。