地球温暖化により、農業もまた、大きな影響を受けます。
気温の上昇、降雨量の変化などが、従来の農業を大きく変化させることになるのです。
日本の場合、たとえば西日本では、従来のようなジャポニカ米の栽培ができなくなり、代わりに、粒が細長いインディカ米とのかけあわせ品種が栽培されるようになるだろうといわれています。
しかも、生産量も減ると予測されています。
世界全体をみても、収穫量の減少が予測されています。
農林水産省は、「早ければ2030年ごろには、小麦や稲などの主要な穀物の栽培に適した土地は、世界で約半分になるだろう」とみており、事態は深刻です。
また、国立環境研究所は、気温が2.5度上昇した場合、世界における各種の農産物は、10%〜87%減収になるだろうと予測しています。
これらのことは、日本人の食生活にとって重要な意味を持っています。
というのも、穀物全体でみた場合、日本の自給率は3割弱程度だからです。
不足分は輸入に頼っていますが、その輸入が思うようにいかなくなる状況が十分に考えられます。